余人をもって代えがたい(3.6タイマン後編ワンマン)
という訳で前編↓↓
の続き、後編3月6日DIALOGUE+スリーマンライブ、ワンマン公演の記事となります。
タイバン公演が終わり、強いセトリに殴られたオタク達と大興奮で感想を語り合った後は、某無職声優チームが行ってそうなファミレスへ行き腹ごしらえ。
なんだかんだ話しているところに、先程の不安が的中してしまったツイートが流れてきます。
僕なんかが彼女の気持ちを語るなんて烏滸がましいのは重々承知なのですが、少しだけ。
誰よりも悔しかったのは本人だと思います。そんな状態なのにタイバン公演に無理を押して出演してくれたこと、本当にありがとうございます。
こんな情勢になっても2年以上、ずっと8人でパフォーマンスをしてきた事、それがそもそも当たり前では無かった。それを痛感した瞬間でした。
その場に居たオタクと色々な事を話しました。まず、7人でのステージがどんなものになるのか、歌割りは、振り付けは、セトリはどうなるのか。僕らが呑気に飯を食っている間、スタッフ、メンバーは必死にどうするのかを考えていたのだと思います。
同席していたのは緑と青のオタクだった訳ですが、「もし、自分の推しが出演出来ないと知ったらどうするか」そんな言葉を3人に投げかけました。
しかし、そこは全員信頼オタク。「何言ってんの?行かない訳ないだろ?」「普段通り、盛り上がる事が1番の応援」「居なくても(推しの色を)振る」と完全に解釈一致の答え。
これは考えたくもない事ですが、もしかすると誰かが病気や療養で長期離脱する事があるかもしれない。それでも、もしそうなっても自分は客席で青色を振っていたい。そう、決心したのでした。
会場に入ると同じ思いを持った濃ピンクのTシャツを纏ったオタクを発見、2列前の名も知らぬ彼に「頑張れよ」と心の中でエールを送っていました。
開演5分前、野島さんと田淵さんが登壇、野島さんから宮原さんが出演出来なくなった旨が告げられたあと、田淵さんがマイクを握ります。
以下抜粋、意訳を含む。言ってないことあったらごめんなさい。
「1分1秒を争う事態の中で判断をしました。」
「7人でもやると言った彼女達の勇姿を見てほしい。」
「見えないかも知れないけど、宮原は居ます」
「7人だけでも素晴らしいステージを作ります。」
「だから思う存分楽しんでくれ」
場内から割れんばかりの大きな拍手。誰がこの事を告げるのか、というのも議論していた事でした。内山さんに言わせるのかとも考えましたが、流石の対応です。
「彼女の為にも〜」なんて、安い感動は誘って来なかった。全力で楽しもう、とスイッチが入ります。
0.overture
バンドメンバーが入場し、「タイバン」と同じ曲で7人が入場。
1.ガガピーガガ
セトリを予想する上でメイン歌唱の多い曲はやらないのではないかと予想していたのですが、そんな予想はいきなり外れます。
フォーメーションをどう変えてくるのか、これも議論していたのですが、答えはそう。
「フォーメーションを変えない」でした。
不自然に空いた1人分のスペースを見てあなたは何を思いましたか?
勿論、歌唱に穴を空けるわけにはいかないのでそこはしっかりカバーされていました。
この楽曲自体、ツアー東京ぶり2回目だったのでイントロからブチ上がりました。はやく音源をくれ。
2.はじめてのかくめい!
この後もずっとなのですが、私の推しである緒方佑奈さんと宮原さんがセットの振り付けって多いんですよね。目線は釘付けなので、宮原さんの不在を痛感させられます。
この曲では落ちサビで2人が手を合わせる振り付けがあるのですが、当然相方無しでの振り付け。それでも、僕らの不安を吹き飛ばすかの如く満面の眩しい笑顔を見せてくれました。
夜は照明が明るかった。
3.大冒険をよろしく
どこかの歌唱パートを飯塚さんがカバーしていたのですが、自分のパートと全然違って、歌声を寄せに行っていたのだと思います。聞いた話だと、1番の守屋さんも歌声を寄せに行っていたらしいです。
昼の部でもそうだったのですが、夜の部でも隣のフォロワーさんと肩組み連番。
しかし、ステージ上では7人が全員で肩を組んではいませんでした。緒方佑奈さんが伸ばした右腕は虚空に漂っていました。
歌唱も、振り付けも、「意地でも宮原颯希をステージに立たせる」という気迫が伝わってきて、泣きながら跳んでいました。
5.プライベイト
この曲で目線合いたい…
良い席をください…
6.あやふわアスタリスク
「ラップパート誰が歌うんだよ…」思わず口から漏れます。
魂のラップをカバーしたのは稗田寧々さん、後輩の離脱に誰よりも燃えていたのではないでしょうか。彼女の歌唱を聴いたことある人なら分かると思うのですが、完璧でした。それでも、あれに勝ってラップパートを歌ってる宮原颯希さんはもっと凄いのだとしみじみ感じました。
7.僕らが愚かだなんて誰が言った
こちらも1月の羽田ぶり2回目となりました。やっぱり1サビ終わり「ドゥン」のとこの緒方佑奈さんの動きがとても綺麗です。あそこだけは見て欲しい…
8.ダイアローグ+インビテーション‼︎
「個人パートどうするんだよ…」また声が漏れます。
会場に衝撃が走ったと思います。ここまではまだパート分けの範疇だったのですが、8人の自己紹介ソングですよ。個人名呼ばれるんですよ。出された答えは…
「「「「「「「はーい、はい(中略)」」」」」」」
7人全員で歌う、というものでした。全員がいつも通りの笑顔で歌いながら、客席は多くの人ペンライトを濃ピンク色に変えて振っていました。
何という物を見せてくれるんだ…大号泣をよろしく。
そして、曲も終盤になった頃。いつの間にか慣れてしまった無音の「せーの」のところでハッとしました。
[「せーの」を言わないのは、そこが観客のパートだから、僕らの声が帰ってくる日まで空けててくれているんだ]
という旨の事を何時ぞやに書いた気がします。何も欠けて居たのは宮原さんだけじゃなかった。
僕らのことでさえ、ちゃんと席を空けて待っててくれる彼女達が大事なメンバーが居なくなったからといって「穴を埋める」何てことをする訳がない。そんな事にも気づけなかったなと反省、再びの決壊。
9.アイガッテ♡ランテ
ラップパートをカバーしたのは村上まなつ。勿論振り付けは変えずそのままの位置で。
改めて宮原颯希さんの存在の大きさを感じます。1人居ないだけで楽曲が全く別の物に感じてしまう(それはそう)し、居るのが当たり前だと気づきにくい物ですが本当に凄い人なんだと感じました。
10.人生イージー?
内山「最後の曲です!」
「生きるって難しいなそれでも同じくらい素晴らしいな」
推しの歌声が心に染みます。意図してか意図せずか、1番大事な仲間に向けての曲だったと思います。
「頑張って無いのは君の甘えだ」厳しい言葉も言い合えるそんな彼女達の絆を感じました。
7人とバンドメンバーが掃けて会場明転。アンコールの拍手が鳴り響く。アンコールもツアーぶり、久々です。
ステージが暗転し、7人とバンドメンバー再登場。
バンドメンバーの紹介が終わり、本当に最後の曲です。
E.おもいでしりとり
イントロが流れた瞬間「好きです誰が歌うんだよ…」と口から漏れる。何度か見たパターンです。
「手を繋ぎたい」を飯塚麻結が、2番のラップを内山が繋いでいく。
「壊れないで2つのバランスだけは」が胸に刺さる。
「言葉を繋いで答えになれ やっと言えるんだ」会場が固唾を飲んだ緊張の一瞬。
「好きです」
立っていたのは1番右、我らがピンク。
これを読んでいる方はお分かりだと思いますが、「おもいでしりとり」は今のDIALOGUE+とって1番大事な曲。いつも宮原さんが気持ちを込めて歌っていただけに、自分の予想では「ダイアローグ+インビテーション」と同じく「全員で歌うor全員歌わない」という予想でした。
しかし、選ばれたのはソロで歌わせるという結論。皆様はどうお考えでしょうか?勿論、賛否両論あるのだろうと思いますが、個人的には特別扱いをせず、他の曲と同じように扱ったのだと捉えています。
「個人パート」と「歌い分け」を別物だと考えて、一貫していたのは「歌詞に穴を空けないということ」「歌い分けは他のメンバーがソロで補う」だったのでなんだかんだ筋は通っているのかなと。(個人の感想です)
最後まで誰も涙なんか見せず、笑顔で歌い切った7人に大きな拍手が送られる。
内山「また、私たち8人に会いに来てください!」
そう言って掃けていった7人。
ふと、がら空きになったステージを見上げると、照明には見慣れた8色が見慣れた順番に並んでいた。