虹の彼方へ
今回の記事はCUE!4th party「Forever Friends」に着いての記事なのですが、書くか、書かないか本当に悩みました。
あの光景が文字になる事で陳腐な物になってしまわないか、価値が下がってしまわないか、そう考えていました。
それでも「好き」は明文化しなければならぬのです。最後まで、自分の込めた感情で勝負します。オタクだからな。
ライブ10日前に吐き出した取り留めもない感情はこちら↓
に綴っています。読むことはあまりオススメしません。
11月19日は物販の受け取りや昼食で慌ただしい時間を過ごした後、多くのオタク達と会いましたね。つい2年前のCUE!1stに行った時は誰も知り合いがいなかったのが嘘のようです。
コンテンツの切れ目が縁の切れ目とは言ったものですが、これまでCUE!の現場で顔を合わせていたオタクも、演者も、もしかするとこの人生で2度と会わない人も居るのだろうな、と思いながら開演前の浮ついた時間を過ごしていました。
入場すると、ロビーには大行列が。今回は最初で最後の、フラスタを送れるライブでした。
佇んだ花達を喧騒の中、通り過ぎる。目の前に居た、自分が知る中で、最もCUE!に熱いオタクが自分の花を見て感極まっていたのには先月の自分を思い出しました。本当に愛されたコンテンツなのだと改めて感じます。
着席して、これまでの事を思い出すと自然と涙が。後ろを振り返れば、これまでで1番大きな箱に詰めかけたオタクが。本当にこのライブが終われば全てが終わりなのだと思うと、身が引き締まる音がしました。
会場内BGMで通称「アホのテーマ」が流れ、「流石にこれで開幕は無いだろう」と隣のオタクとゲラゲラ笑っていたら、音が大きくなって手を叩く。何だかほのぼのとした開演となりました。
0.オープニング
コンテンツライブに中の人の事情を持ち込むのはあまり良く無いとは思うのですが、六石の「ただいまー」と言う声に安堵。本当に間に合って良かった。どうやら今回のライブは全員がリビングに集まったところから始まる様です。
今から浴びる曲は全て、人生で最後かもしれない。感情のスイッチを全開にしました。
1.はじまりの鐘の音が鳴り響く空
明転したステージを観て、すぐさま人数を確認。
良かった。16人全員居る。
「言葉に思いをのせ
君の心へ届き震わせていたいから
泣き虫でも 声が枯れても
届けたいこの声に誓うよ」
思い出すのは3rdでの紙吹雪。
そう、この空は青空なのだ。泣く為だけに今日、ここに来た訳じゃ無かったはずだ。CUE!のマネージャーとしてこの「最期」を見届ける。そう改めて思った。
後から思い返せば、16人が16人に命を吹き込む合図となったこの曲は4thの頭に相応しい曲だと思います。
2.Colorful
1曲目が終わり、前に立つのは夏組の4人。
「僕らが見た未来」
「語り合った夢は」
「今も覚えているよ」
「あの日の温度で」
これでもかと言う確定演出、見上げたステージ後方のモニターにはゲームイラスト。
開演前に仏壇を作ってたオタクが流してたスライドショーのお陰で思い出語りをしたのもあって、より高まってたかもしれない。
気付けばアプリのサービス期間554日をアプリが終わってからの期間が超えてしまって、だんだん薄くなって行く記憶。それでも、そんな演出のおかげもあって、「あの時語った夢が色褪せた寂寞を鮮やかに染めていく」そんな感覚でした。
3.beautiful tomorrow
2曲目と同じように春組の面々が前に。メインを張る月居ほのか役の緒方佑奈さん。正直、2ヶ月ぶりに見た彼女を「楽しみ」ではなく「心配」という気持ちで観ていたのですが、いつも通りと言うよりはいつも以上にバキバキに踊っている姿を観て、ようやく安心できました。
緒方佑奈さんのパフォーマンスの真髄は「表情」にあると思うのですが、この日は本当にずっと笑顔でした。少し怖いくらいに「誰よりもライブを楽しむ」というような気迫が伝わってきます。
終演後、「初めてきつそうな表情を見た」とオタクから聞いたのですが、自分の立っていた上手側ではそれが見えませんでした。
ライブ前、オタクと通話で、体調不良明けにどんなパフォーマンスをするのだろうかと話していました。もしかすると、パフォーマンス制限をするかもしない。puzzle東京の打ち上げ配信で田淵が言った、「踊れないなら立ってるだけでいい」という一言を思い出しましたが、そんな悔いの残るステージにしてほしくはなかったし、無理はしないでほしかった。そんな矛盾した気持ちでいたのですが、それでも彼女は、そんな事さえ忘れるくらいの輝きを観せてくれた。やっぱ俺の推しは最強だよ。
Colorfulとは一緒に置かれる事が多いですが、C→bとする事で
「忘れないよずっと」
に気持ちが乗りました。
4.最高の魔法
「今最高の好きだよを聞かせたい。」
という宇津木のセリフを聞いて、変な背中を思い出してしまいました。彼があの場にいなかったことが本当に残念です。
今回も声は出せませんでしたが、出来るだけあの場を楽しんで、この3年間で最高の「好きだよ」を聴かせることが出来たと、私もそう思っています。
5.スタートライン
2nd〜4th singleを経て、たどり着いた5th single。過去3度とはまた違った意味で涙が止まりませんでした。結局、最後まで勝てなかったな。
MC-1
ステージには風組の4人、3rdでは無かったチーム曲をやるのか!と思えば話題はラジオの話に。次の曲は何だろうかと思っていたところに入ってきた「就職活動」と言う言葉。
そう、観客が「最後」だと思っていてもAiRBLUE16人のキャラクター達はそれぞれの未来を生きてるいる。そんなメッセージだと感じました。
「未来への道筋なんて自分の歩み方次第」
終わってみれば、これが今回のライブでのオタクへの問題提起だったのでしょうか。
「それぞれの一歩目、私達の一歩目」
と言うセリフを聞いて、とある曲への期待も高まります。
6.Radio is a friend!
いや〜笑、色々フラグ建てといて全部ぶっ壊した雑な曲入りでしたね笑
合法的に「こんばんは〜!」に成れなかったは残念ですが、それは再会の日までのお楽しみという事で。
「こういうの、リンキオーヘンって言うんでしょ?」のアドリブが自然過ぎてアーカイブ観て気付きました()
7.空合ぼくらは追った
3rdでは入場しながらで無かった、リーダー4人が寝ている12人を起こす振り付けが良いですね。
「簡単に好きな物は変わらない」
MC、前曲から日名倉莉子というキャラクターのラジオへの思い入れの事の様に受け取りました。
8.CUTE♡CUTE♡CUTE♡
今日も推しが世界一かわいかったです(小並)
MC-2
月組の4人の会話。撮った写真を全て現像してもらっている明神。現物の写真って良いですよね。データは消えれば無くなってしまいますよね、たくさんの思い出が詰まったどこかのアプリみたいに。
丸山利恵が甘味が好きだったという設定、アニメでは履歴書にしか聞いてなかったと思います。そんな風に思い返していると、思い出の話に。
「最初に会った時も寝てたよね」
というセリフの時、後方からデカい奇声が聞こえてきたのを覚えています。
少し迷いながらも楽しかった思い出は「全部」と答えた明神。笑顔から少し真面目な顔になっていた佐藤舞さん、それを腕を組みながら聞いていた立花日菜さんの表情が忘れられません。彼女達はこの区切りにどんな心境でステージに立っていたのでしょうか?
9.ドリ☆アピ
一瞬、何の曲か分からなかった。あれだけの匂わせをした風組のMCから行かなかった事で、チーム曲を無意識に外していたのだと思う。
ずっと「4thでは最初の4曲を歌って欲しい」と周りに言っていただけあって途中までペンライトを振れずに突っ伏していました。
「カガヤケ☆カガヤケ遠くからでも見えるように」
とありますが、当日の朝見返していた3年前の「Nice to Meet You」のハレブタイからパシフィコ横浜へ、ステージを変えて、言葉の意味も変わっていたと思います。
パシフィコ横浜で「一緒にせーの!」を立ってやれたのは一生の思い出です。
10.One More Step!
薄暗い中、開いた扉から花組4人が出てくる。鳥組が「ドリ☆アピをやったのだから来るだろう」という予想の元、イントロ前から高まっていました。
3次元の事情を持ち込むな案件②なのですが、内山、緒方が笑顔で手を取り合って踊ってるの見て決壊していました。
「さぁ前を向いて」
の振りが変わっていてデケェ声が出ました。道が見えなくなっても、彼女達が全力で未来へ進み続けてくれたからの進化だと思います。初めて見た時、こんな強いユニットになるなんて思ってなかったな。
「「「「まだまだ〜!」」」」
が本当に心地良かった。
11.私たちはまだその春を知らない
12.さよならレディーメイド
本当に春を知らないまま終わっちゃった…表情とパフォーマンスを観るフェイズです。
レディメでは、始めはキリッとしていた表情が段々と明るく、笑顔になって行くように感じました(特に緒方)初期曲だけあって練度が段違いです。
MC-3
16人揃ってのMCパート。真のマネージャー()なので、前日にカレーを食べていました。
やっぱり、ライブの前はカレー1番! pic.twitter.com/oCRdMuDS4Q
— マルセイユ (@MarseiU14m2) 2022年11月18日
意識した訳ではなく、前々から横浜中華街のカレーを食べたいと思っていたので、食べてる最中に1stの事を思い出したのですが、無意識のうちの行動って怖いね。
有名になり始めて、バイトの業種を考えさせられるメイド喫茶の方々。「どこでだって真の姿で居れるから」という遠見鳴のセリフにまたデカい声が出ました。
卒業、区切り、別れ。婉曲的な言葉がボディブローの様に襲い掛かってきます。
MC中、緒方佑奈さんに二度見されました。「お前、何色着とんねんワレェ」という感じであれば嬉しい限りです。それも今日で最後ですが。
13.Tomorrow's Diary
感情が無かった訳ではないが、受け止められて無かったと思う。
14.steppin girl
やっと立って浴びられました。2年越しにクラップと振りコピの成果を見せる時がやって来ました。
私がCUE!にハマった要素の1つに、「Nice to Meet You」の鶴野有紗さんのブログでこの曲について語っている文章に感銘を受けたという物があります。(多分初出情報)
最後に「踏み出してくぞー!!!」にブチ抜かれて、また一つ心残りが無くなりました。ステージ上で誰よりも遊んでる日名倉莉子が好きで…
15.白い沿線
「どんな各駅な歩みだろうと ホントに楽しい」
本当に楽しかった。楽しかったんだよ。この辺りでそろそろ残ってる曲は…と考え始めて、終着駅も近づいている事を悟り、寂しさを感じた。
MC-4
いつかはそれぞれの道を歩んで行くんだろう、と語り始める天童。出会いと別れなんてよくあること、それが幸運だと九条。初めて会ったあの時の様にモンスターと評す赤川。初めて会った時と違って、前向きな考えをする恵庭。
鳥組は本当に家族だなぁ。
16.雫の結晶
今回は骨を拾ってくれるオタクを選べるシステムでしたね。
「冗談を言い合う 大声で笑う
ときにぶつかり 共に泣いてた
心が動くときは いつも一緒だった」
紛れもなく、この3年間で1番多くの時間を共にしたオタクと一緒に浴びられて良かった。それが1番です。
どうして2番やらなかったのかは気になるとこですが、演者もオタクも感情が終わっていたと思います。
17.マイサスティナー
1番感情の持って行き方が分からない曲でした。
「居直れよ堂々と高みを目指してまだ志半ばだ」
を、あなたはどう受け取りましたか?
無我夢中でここまで来た3年間の事を思い出していました。(こいつ、これしか言うことないのか)
18.ヒカリニ染マル未来
Reading Live vol.1で僕が惚れた丸山利恵が、あの日より凄みを増して立っていました。表情、振り、歌唱。どれを取って圧倒されます。
贅沢を言えば、先月浴びていた事もあり、そこまで火力は出なかったのですが、セトリ解説を見て驚きました。背負っていた数字に「18曲目」という新しい意味が追加されていました。つくづく縁のある数字です。
MC-5
FF衣装を着た花組メンバーが出て来て、ライブもいよいよクライマックスに入って来ました。
後輩エピソード、ライバル、お花見、花火、という言葉に色んなカードストーリーやストーリー1.1、1.2を思い出します…
19.our song
個人的な願望で言えば笑って終わりたかったので、最後の「ラララ…」を永遠に引き伸ばして、「終わらないこの歌」を体現してほしかったですが、そんな演出はありません。
再会の日に歌って欲しい曲No.1です。その頃には大声で叫べる様になってたら良いな。
20.カレイドスコープ
歌い出しが終わり、ステージセット上部に移動する16人。自分の立ち位置からは見上げる様になっていたので、背負ったモニターの星空が本当に綺麗でした。
2番歌い出しで泣いた鶴野を解放する光景は1stの夜を思い出します。腕を組んで立っていた立花日菜さんが本当に丸山利恵で…
止まったままの時間を 乗せて廻る夜空に後悔を溶かしていました。
21.⬛︎⬛︎⬛︎
ここちょっと消えてますね。
というのは半分本気で半分冗談です。絶対使わなければいけない呪いのカードってあるよね!でもそれをこのタイミングで使わなくて良いよね!
曲も振りも楽しいのだけど、1番置いてはいけない場所に置いちゃったよね。
22.Forever Friend's
気持ちを切り替え、4thライブも終わりかと思っていました。これまでの思い出が走馬灯の様に駆け抜け、涙が止まりません。落ちサビでどこか遠くを指差す天童。それぞれの道を歩む時が来たのだと言い聞かせていましたが、ラスサビで銀テープが飛ばなかった事によって、これがラストでは無いなと冷静になる自分もどこかにいました。
23.ゆめだより
拍手が鳴り止まぬ間にイントロが流れ始める。
この曲を初めて聞いた時の印象は「卒業式の合唱」でした。ハモる相手の顔を見ながらの歌唱が心に刺さります。
そして、落ちサビでの六石ソロパート
「共に悩み水をあげて
光あげて僕ら美しく咲こう
教えられた鳥のように
風のように空へ贈るゆめだより」
共にステージに立つ15人、チームメンバーへ。そして何より自分の役への歌詞だったと思います。
MC-6
1人1人、セリフを言って立ち位置に移動する。見慣れた光景です。本能的に目を閉じました。
浮かんでは消えるキャラクター達の顔。
「私たち、声優です!」
と16人の声。
今回も自己紹介の無かったCUE!4thでしたが、それがあったからこそ、最後まで役者として、キャラクターとして立っていたからこそ、このセリフが陳腐な物にならず、本気で感動することができました。
3年前、自信を持って「声優」と名乗れなかったという声優が居ました。そんな彼女が胸を張って名乗った姿を忘れることは無いでしょう。
24.ミライキャンバス
誰を見る訳では無い。「ステージに立つ16人を目に焼き付けろ」と心の中の自分が語りかけてきます。
止まったままの時間は止まったままだった。モノクロの季節はモノクロのままだった。
だけど、それがどうした。例え、人生をやり直せるとしても、同じ道を歩むと知っていてもまたCUE!のオタクになる人生を選びたいです。
そう思うと同時に、自分の中の何が燃え尽きて行く様に感じました。
EN1.LUNA Labyrinth
EN2.Whispers Hope
EN3.HARU • NARU
EN4.イロドリハート
長いアンコールの拍手の後、モニターに映し出された「LUNΛ ω rabbits」の文字。あれ?花鳥風月は?
無事、純情革命の亡霊になりました。初めてやれて良かったHARU • NARU。2番カットで消化不良のLUNA Labyrinthでした。
MC-7
過去最多28曲の思い出を語り尽くした3時間弱のステージ。最後に我々マネージャーに送られた言葉は
「おやすみなさい、また明日」でした。
いつか来るその日、「おはよう」と言えるのを楽しみにしています。
EN5.Forever Friends
涙は出なかった。誰か泣き崩れる演者が居るのではないかと密かに思って居たけれども、3年前、ステージで泣いていたのもいつしか過去の物になっていました。
光の中で彼女達が笑う。16色の夢が輝いていた。
エンディング
あの日と同じ様に感極まる内山。「ありがとう」はこっちの言葉だった。本当なら叫んでいたと思う。
2人ずつ、メンバーが退場。最後にリーダー4人はこちらを向いて手を振っていた。「この扉が閉まれば丸山利恵役、立花日菜はもう見られないかもしれない。そう思うと本当に辛かった。
おわりに
ここまで読んでいただきありがとうございました。
ライブの後の飲み会は思ったより湿っぽくならず、とても明るい雰囲気だったのを覚えています。
CUE!のオタクとしての自分はこれで終わりです。悔いが無いと言えば嘘になりますが、人生の1ページにしては些か分厚すぎるページになってしまいました。
関わってくれたオタク、ありがとう。またいつかこの空の下で会いましょう、笑顔ではにかみながら。
とはいえ、私、マルセイユのオタク人生はまだまだ続いていきます。幸運にも残りのオタク人生を捧げたい推しも居るからね。
これからもよろしくお願いします。また現場で!